生きることは生活すること

何のために生まれてきたのか?

生きるとはどういうことなのか?

私は幼いときから、ふとそんな想いにふける子でした。

そしてついに「そうだ、人生のこのもやもやを解決するにはこうすればいいんだ」と結論づけたのです。

「幸せになるためにどんな苦労もいといません」

ということを心に願うことでした。

今は老人になってどうでしょう。

生きている意味は自分なりにわかりましたが、はてしなく奥深いということもわかりました。

生きることは生活することなので、パートナーとの巡り合い、お金、仕事などが大事になります。

年もとったし、いつおさらばするのかわからない社会に生きていますが、まさか明日、死ぬなんて考えてない。もしいつか死ぬとしてもお金や物をあの世に持っていけないこともわかってる。

誰だっていつか死ぬのだから、死ぬということだけは覚悟しておいて、そのときになったらジタバタしたくない。

知り合い話で、老夫婦の夫のほうが亡くなって一人になってしまったB子さん。実の子供もおらず、だんだん一人身の生活で心もとない。しだいに物忘れだけでなく、痴呆ぎみにもなってくる。それに気づきだした近所の人、出入りする運送屋さん、近親者、それぞれが自分の家でもないのにB子さんの家を自由に出入りするようになってしまった。しまいには、日頃、親しくもなかった遠くに住んでいる親戚の人が通ってくる。来ればB子さんはお小遣いをあげる。信用して頼りにするようになった。

ついには親戚の人がB子さんの養子になった。

Bさんには多少の財産があった。

しかし年老いて頭も体も思うように動かなくなったBさんはその養子になった子にますます頼らざるをえない。

養子になる前はB子さんに優しかったが、養子になってからはそうでもない。ついにはB子さんは自宅を離れ、養子の住んでいる近くの施設に入ったとの話が伝わってきた。

B子さんの財産はすでにその養子が管理して自分のお金のように使うこととなる。B子さんの友達も知り合いも口出しできなくなって疎遠になっていったのです。

年をとっていくと心や体のことだけではなく、身の回りや外部環境に振り回されやすくなります。

特にお金があれば安心かというとそうではなく、逆に不安要素になる可能性がある。

財産分与でも身内の嘘と裏切りにあうことがある。

お金は魅力的なものです。生活にとって大事なものです。

歳をとれば健康ばかりではなくお金の管理や方針に気をつけなければならないと思います。



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