私の愛する妻が亡くなりました。
私たちは、本当に幸せな夫婦でした。
言葉では言い表せないくらい妻はすばらしかった。
美しく愛らしい人でした。
あれほど心が純粋で人に優しく、気配りがあり、人のために何ができるかをいつも考えている人をいまだかって私は、巡り会ったことがありません。
彼女は霊界のことも私に教えてくれました。
「霊界?」とあなたは、お思いになるかもしれません。
この世に降りてくる以前である霊界での彼女が、どういう立場でどういう存在で、何をしていたかまで私に教えてくれたのです。
霊界にいた頃の私や私の両親を見ていたことまで教えてくれました。
そして、私は両親からこの世に生まれたのです。
そして、私はこの世で成人して妻と結婚しました。
月日の過ぎるのは早く、互いの両親も亡くなっていきました。
私と共に生活している彼女は、自分や私の亡くなった霊界にいる両親とも普通のように話をしていたのです。
もちろん私には、彼女のご両親や私の両親は見えません。
私は霊界のことについては、若い頃から勉強したり、わずかでしたが体験もしていたので不思議には思っていなかったのです。
霊界にいらっしゃる彼女のお母さんとも彼女を通じて話をしたことがあります。
もし、あなたがこのことを信じられない人もいらっしゃるかもしれません。
霊界では、神や天使などの高い領域があり、私たちの知らないさまざまな人たちが存在しているのです。
私たちの想像を超えた世界があるのです。
それを聞いた私は、無限といわれている宇宙というものは、霊界からしたら、ほんの一部なのかもしれないと思いました。
私たちが、輪廻を重ねて、この世に生まれて出会い、別れ、さまざまな体験をするには意味があります。
ですが、私たちは日常生活にとらわれやすいのです。
私たちの生きることの本質と心の底で求めていることの中に人生の妙味があるようです。
そうだとしても現世で幸せに生きていた私たち夫婦のうち、妻がこの世を去っていってしまうと私の心は大きく揺れ動き、私自身の脆さを感じてしまいました。
愛する妻が亡くなってから、一人になったことの落差が大きいのです。
どんな出会いも別れは必ずあります。
去っていく者があれば残される者がいます。
ですから、どうか皆さんは、ご家族やお友達を大事にしてください。
縁とは不思議なものです。
親との縁、家族となる縁、人々との縁。
人は、一人で生まれ、出会いと別れがあり、人々とともに生き、そして一人で死んでいくのです。
でも人は一人ではありません。
何がしか見える見えない人々のお陰で支えられて生きているのです。
孤独感はあっても、本当の孤独では人は生きていけません。
私は幼い頃から、悪さばかりし ては、のちに苦しみ、反省したり、または人に騙されては怒りました。
でも、よく考えてみるとその原因の一部には自分の心と行動の中に自業自得性があることを感じています。
良い人との縁を結んで行くには、それなりの原因結果を遂行していかなければなりません。
人は輪廻転生を繰り返しながら、魂の汚れを磨いて成長していく定めです。
このような情けない今の自分の状態から、脱却しなければならないことを感じています。
私の愛する亡き妻は、生前に「あなたは私の同志です。私はあなたの守護霊になるからね」と私に言ってくれていました。
それほど私たちの絆には深いものがあります。
霊界から、いつも愛する妻が私を見守ってくれているのです。
ですから、私はいつものように明るく元気をだして、この世の私の余生を楽しみ成長したいと思います。
幼い頃、神様に約束した「あること」を私は実行しなければならないと思っています。