今の混沌とした世界を見渡すとき、私たちが立ち返るべき原点は、1400年以上も前にこの日本に現れた一人の聖人にあります。
「和を以て貴しとなす」
聖徳太子が遺されたこの言葉は、単なる「仲良し」の勧めではありません。それは、激動の飛鳥時代を生き抜いたリーダーが、未来の人類へ託した究極の**「愛の哲学」**です。
日本文明が育んできた「見えない根っこ」
私たち日本人は、単に「国家」という枠組みだけで生きてきたわけではありません。
• 家族を想う慈しみ
• 他者への細やかな思いやり
• 八百万の神々に通ずる自然への感謝
• 命を繋いでくれた祖先への敬意
これらが折り重なって「日本文明」という優しい大樹が育ってきました。この精神こそが、今、荒廃しつつある地球が必要としている処方箋ではないでしょうか。
ドジャースが証明した「和」の力
その具体的な結晶を、私たちは今、メジャーリーグの舞台に見ています。日本人選手がドジャースに入団してから、チームの空気は劇的に変わりました。
かつては個人の記録や勝利のみを追う集団だったかもしれない。しかしそこに、**「他人を家族のように想う」**という日本的な精神が持ち込まれました。
自分を大切にするのと同じように、仲間を、そしてライバルさえも大切にする。意見が違っても、その存在を尊び、対話を通じて高め合う。この「醸成された絆」がチームを最強へと導き、関わる人すべての人生を豊かに成長させています。
「和」は、21世紀の地球の志
「自分さえ良ければいい」という個人主義の限界が、世界の至る所で露呈しています。だからこそ今、聖徳太子の志をアップデートしなければなりません。
「和を以て貴しとなす」
この言葉は、古臭い教訓ではありません。これからの人類が、国境や人種を超えて共に生きていくための「世界共通言語」です。
自分を愛するように、隣人を愛し、世界を愛する。
このシンプルな「和」の精神こそが、衝天(天を衝く)するほどの勢いで、この星を未来へと押し上げていく力になると私は信じています。
